平成29年5月27-28日、愛知教育大学教育未来館3階多目的ホールにて、日本歌謡学会春季大会春季大会が開催されます(学会公式サイトはこちら)。 大会事務局を担当することになりましたので、自身の公開講演要旨も含めた概要等を、大会専用ページをつくって周知いたします。なお、国立大学法人愛知教育大学後援となっておりますことを、はじめに記しておきます。 | |
![]() ↑会場となる教育未来館 |
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【タイムテーブル】 5月27日(土) 〈役員会@教育未来館2階2A講義室〉 13:00-14:00 〈公開講演会@教育未来館3階多目的ホール〉 14:00受付開始 14:15-16:10 ★全体の出欠状況把握と会員連絡先管理のため、同封したハガキを5月12日(金)までに返送ください ★会員でなくても、土日とも無料で聴講できます(その場合、事前連絡・予約等不要です) ★土曜、構内の食堂は、第一福利施設(HANDS)のみ営業しています(11:15-13:30) ○ 開会の辞 日本歌謡学会名誉会長 真鍋 昌弘 ○ 会場校挨拶 愛知教育大学学長 後藤 ひとみ ○ 公開講演(前半は14:30からはじまり、15分休憩を挟んで、後半は16:10まで) 地歌『新青柳』『長等の春』における詞と曲の同調 ―文学と音楽の融合をめざして― 歌詞解説 愛知教育大学教授 田口 尚幸 演奏 九州系地歌三絃 竹山 順子/上田流尺八 平山 泉心 ○ 日本歌謡学会志田延義賞受賞式 16:20-16:35 〈懇親会@第二福利施設(UP)〉 17:00-19:00 ★参加される方は、3月下旬発送の会員宛案内に同封した払込取扱票で、5月12日(金)までに払い込みください 5月28日(日) 〈研究発表会@教育未来館3階多目的ホール〉 10:15受付開始 ○ 研究発表 午前の部 10:30-12:00 1.後醍醐天皇と内侍所御神楽 新潟大学准教授 中本 真人 2.梁塵秘抄二六九歌、大将軍の今様について ―「あつらひめくり」の解釈― 甲南大学非常勤講師 佐々木 聖佳 ○ 昼食 12:00-13:00 ★予約される方は、上記払込取扱票で、5月12日(金)までに払い込みください ★日曜、構内・近隣で営業している飲食店や弁当購入可能な店はありません ★コンビニは、最寄駅「知立」北改札口横にファミリーマートがあります ○ 研究発表 午後の部 13:00-14:30 3.中国トン族歌掛けの実態 ―北部地域の事例― 関西外国語大学教授 牛 承彪 4.うたいもの研究の位置づけ 京都学園大学教授 手塚 恵子 ○ 総会 14:40-15:40 ○ 閉会の辞 日本歌謡学会会長 藤原 享和 |
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【公開講演要旨】 地歌の歌詞を考える場合、詞と曲がいかに同調しているか、あるいは、文学と音楽がどう融合しているか、という問題は、重要な問題の一つと言えよう。詞(文学)と曲(音楽)の同調(融合)を説いた拙稿には「地歌『長等の春』歌詞の表現世界」(「愛知教育大学大学院国語研究」平25・3)と「地歌『新浮舟』歌詞の表現世界」(「国語国文学報」平26・3)がある。また、@歌詞解説、Aゆかりの地に赴いて収録した話・風景、B予め歌詞解説を視聴してもらった上での演奏、の三部から成る「地歌動画講義『長等の春』編」・「同『新浮舟』編」も、公開中である(拙稿のリポジトリにもリンクしてある)。 さて、地歌には、〈ゆったり〉はじまり、〈のってくる〉ようになって、〈ゆったり〉終わる、といった大まかな曲調のパターンがあるという。『長等の春』『新浮舟』では、それと歌詞の〈ゆったり→のってくる→ゆったりあるいはどんより〉感の同調が、認められた。 まず、本講演前半では、そうした同調が地歌『新青柳』にも認められるかを見る。『新青柳』の歌詞は、『源氏物語』若菜上〜柏木巻に取材した部分をもつ謡曲『遊行柳』の詞章を典拠とし、その踏まえ方はかなり忠実と言える。また、構成は、器楽の間奏である手事で区切ると、前歌/中歌/後歌の三部構成になる。前半では、各歌ごとに歌詞解説と演奏を行なって、同調の具体相を明らかにしていきたい。前歌は、詞・曲とも〈ゆったり〉はじまって、徐々に〈のってくる〉ようになり、最後は確実に〈のってくる〉。中歌は、同調していない箇所はあるものの、恋心が燃えあがるまんなかは、『新浮舟』同様、詞・曲とも〈のってくる〉。後歌は、全体的に見るとやはり同調と見なし難い箇所があるが、詞・曲とも概ね〈ゆったり〉する。 そして、そのような同調の具体相を前半で確認し、つづく後半で、『長等の春』の歌詞解説と演奏をとおして行なう。同調の具体相を『新青柳』と比較し、このアプローチの可能性を問いたいと思っている。 ★上記『新青柳』は、「地唄FAN」というブログにて、曲を聴き、歌詞・訳を読むことが可能(こちら) ★前半については、撮影・編集し、「地歌動画講義『新青柳』編」として後日アップする予定 |
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【アクセス】 ○ 愛知教育大学への交通案内は、下の図かこちらをご覧ください。 ![]() ○ 名鉄電車・バスについては名古屋鉄道の「ダイヤ・運賃検索」が便利です。名鉄名古屋本線の名古屋駅は「名鉄名古屋」、知立駅は「知立」、愛知教育大学のバス停は「愛知教育大前」と入れてください(「学」ナシ・「前」アリ)。「名鉄名古屋―特急20分→知立で乗り換え―バス20分→愛知教育大前」となります。 ちなみに、「名鉄名古屋」は地下にあり、新幹線を降りて徒歩15分と見てください。 ○ 「名鉄名古屋」から特急に乗る場合、「豊橋」方面行きなら「知立」まで直通ですが、「中部国際空港」方面行きは、途中の「金山」か「神宮前」で乗り換えないと、知多半島に行ってしまいます。ご注意ください。 ○ 「知立」からのバスは、北改札口を出て、左手にある下の写真の「1」番で乗ってください。 ![]() ○ キャンパスマップはこちら。「バス停」「教育未来館」「第二福利施設」の場所は、下の写真がわかりやすいでしょう。「バス停」は、2つあるうちのどちらかので降りることになりますが、帰りのバスには下の方で乗ります。 ![]() ○ マイカーの場合、土日は何の手続きもなく乗り入れ・駐車が可能です。入口は、上の写真で守衛所がある「正門」から入ってください。駐車場は、構内に多くあります。 ○ 会場最寄駅「知立」近辺での宿泊については、知立市観光協会公式サイトに「宿泊案内」があります。 |
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【知立市・刈谷市の見どころ】 ○ 「三河八橋の伊勢物語旧跡案内」に、両市の見どころを各2箇所あげておきましたので、ご覧ください。知立市の見どころとしては、「史跡八橋かきつばたまつり」と「知立公園花しょうぶまつり」、刈谷市の見どころとしては、「小堤西池のカキツバタ群落」と「楽聖宮城道雄先生供養塔」を紹介しています。アクセス方法もわかるようにしてあります。 |
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「日本歌謡学会公式サイト」へ 無料公開「地歌動画講義」へ 竹山順子師の「地歌箏曲演奏家 竹山順子 公式ブログ」へ 平山泉心師の「iroha のホームページ」へ 名古屋鉄道の「ダイヤ・運賃検索」へ 「三河八橋の伊勢物語旧跡案内」へ |
お問い合わせは、htaguchi-jiuta☆yahoo.co.jpのハイフンをアンダーバー、☆を@に変えて、送ってください。なお、このアドレスは、上記大会のみに使用します。大会内容に関する具体的なご質問以外は、何卒ご遠慮ください(その場合、返信もしかねます)。 入会等のお問い合わせは、〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1 立命館大学 尽心館951 藤原享和研究室内 日本歌謡学会事務局まで。E-mailの場合は、tft23091☆pl.ritsumei.ac.jpの☆を@に変えて、送ってください。 |
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