単著なぞり書き本『読めて書ける伊勢物語』&正誤表


『読めて書ける伊勢物語』 一般向けに自説を広めるなら、文字だけの本より、なぞり書きの要素をとり入れた方がいい。挿絵も多くした方がいい。そう考えた私は、日本習字普及協会から『読めて書ける伊勢物語 四十五首の恋心』を刊行しました。 平成20年3月12日刊。 税別1,000円、B5判99頁、ISBN978-4-8195-0274-0 C0071。

なぞり書きの手本は、一流。書家によるワンポイントアドバイスや、表紙を描いたイラストレーターによる挿絵も盛り込んで、実用的かつ楽しい本に仕上がっています。出版元への問い合わせ・注文は、当該ページ、E-mailinfor@nihonshuji.jp、TEL
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全訳はありませんが、狭い解説欄でなんとか大意をつかめるよう工夫してあります。そして、田口流つなぎ読みによって、独自のおもしろさを味わえるかと思います。わかりやすさという点でも、自信作です。

とにかく、読む部分も、書く部分も、チョイチョイッとつくったようななぞり書き本とは一味ちがいます。参考までに、チラシを載せておきます(「『伊勢物語』研究の第一人者」とありますが、自分で書いたわけではありませんので、念のため)。

なお、
初版には訂正すべき箇所があるので、報告しておきます(再版では訂正します)
6頁上段後から4行目「各章段」を「『伊勢』」に変更し、上段末尾「設定」の前に「各章段は」、下段5行目「つなげ」の後に「られ」挿入
9頁上段後から3行目「美しい」、下段4行目「の模様」削除し、下段冒頭3行を「春日野の若い紫草のような姉妹よ。その紫草で摺る衣は、お二人への恋心を「忍」びかねる私の惑乱ゆえ、激しい乱れ模様になりましょう(この「忍」摺りの乱れ模様同様に)。」、下段5行目「こら」を、「抑」に変更
10頁原文末尾「眺」を、「なが」に変更(なぞり書き部分も同じ)
11頁上段5〜6行目「美しい点も、同じ」を「内面に美点があるところも、同じ(初段の姉妹はとても上品)」、上段6〜7行目「その美しさは外面より内面に比重があり」を「美点が外面より内面にあると明記され」、上段後から2行目「るわけで」を「りま」、下段4行目「ぼんやりと」を「想いにふけって」に変更し、上段後から3行目「この」、下段3行目「呆然と」削除
13頁下段3行目ルビ「ひじきもの」を、「ひしきもの」に変更
15頁上段6〜7行目「後に夫となる清和天皇のもと」を、「より近寄り難い場所」に変更
17頁下段3〜4行目「守る番人役の」を、「番人に守らせる」に変更
23頁下段冒頭「質問」の前に、「さあ、」挿入
27頁下段後から3行目「その後どうなったか」を、「追手が娘を捕らえて主人公とともに連行した後」に変更(なぞり書き部分も同じ)
28頁原文3・6・10行目「鐙」を、「あぶみ」に変更(なぞり書き部分も同じ)
29頁上段4〜7行目を「なみに、武蔵「鐙」とは、武蔵(東京・埼玉・神奈川にまたがる国)名産の、乗馬の際足を支える馬具です。武蔵の住人になったことを卑下し、武蔵の女に「逢う身」であることもほのめかしているのでしょう。」、上段後から2行目〜下段3行目を「ご自身を武蔵「鐙」などと卑下し、その地の女性に「逢ふ身」だともほのめしておられますね。でも、鞍からの革帯を鐙先端の「刺鉄(留め金具)」に掛けるごとく、「さすが」にやはり、心を掛けて頼りにしてしまいます。そんな私ゆえ、お便りがないのは辛いけれど、お便りがあって、すっかり武蔵の住人になったあなた様の現状を知るのも、またうっとうしいものですよ。」、下段末尾「返歌し」を「詠み」に変更し、上段後から3行目「返歌」の「返」削除
31頁上段末尾「詠」を「好」、下段冒頭「ぬくらいなら」を「んだりせず」、下譚2行目「ほうがましだ」を「らよかった」に変更
32頁原文末尾「ん」を、「む」に変更(なぞり書き部分も同じ)
33頁下段冒頭「田舎人の内面を見たってどうなるものでもあるまいに」を、「つまらぬ田舎人の内面を見てどうしようというのか」に変更
35頁上段5行目「三月頃なのに紅葉した紅葉突然変異の楓を見つけ」を「春赤く出る楓の若葉を、秋でもないのに紅葉した突然変異と見なし」、下段後から2行目「ありま」を「可能で」に変更
39頁上段2行目「が夫の面倒を見るもの。親を亡くし」を、「の親が夫を世話するもの。親を失っ」に変更
41頁後から4行目「して追いかけ」を、「の歌を詠み」に変更
43頁下段後から行目「小町」の前に、「恋歌で有名な」挿入
49頁下段5行目「復活」の後に「・成長」を挿入し、下段後から2行目「復活」を「好転」に変更
51頁上段冒頭「復活」の後に、「・成長」挿入
57頁上段6行目「時既に遅く、」
下段3〜5行目「雁は便りを運ぶ鳥と当時考えられていましたから、あの世から娘の便りを運んで来てほしい、という願いも込められているのかもしれません。」を削除し、上段末尾「った」を「けるの」に変更
59頁上段末尾「九州」を「西国」、
下段3行目「逗留して」を「召し出し」に変更
61頁上段7行目「風流」・8行目「や風流」・下段後から2行目「・風流」を削除し、下段冒頭「らないことがあり」を「るということなしですみ」に変更
63頁下段3行目「六○」を削除し、
下段後から5行目「匂いはどこへ消え失せ」を「美しさはどこへ消え」に変更
65頁上2行目「・風流」削除
68頁原文後から5行目「愛」を、「悲」に変更(なぞり書き部分も同じ)
77頁下段末尾「『入門』」の後に、「では右と異なる読みも示し、そちらを採用」挿入
89頁上段冒頭「章段番号が三桁になる最後のほうは」を「一○八〜一二二段あたりになると」、上段2〜3行目「が多く」を「ばかりに」、上段4〜5行目「たり、ただ現代語訳に置き換えるだけで済ませたり」を「ているかのような印象を受けます」に変更
96頁原文後から4行目「鳴」を、「な」に変更(なぞり書き部分も同じ)
失礼しました。

 

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